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胸焼けの治療によく用いられるプロトンポンプ阻害薬(PPI)と慢性腎臓病(CKD)の関連が、新たな2件の研究で示唆された。PPIは胃酸を減少させることで、胸焼けや胃酸の逆流を治療する薬である。

今回の研究では因果関係は裏付けられていないが、研究著者の1人である米ニューヨーク州立大学(SUNY)バッファロー校准教授Pradeep Arora氏は、PPIは承認された適応症にのみ使用すべきであり、単なる胸焼けに用いるべきではないと述べている。

慢性腎臓病は、腎臓が損傷して血液を適正に濾過できなくなる病態で、糖尿病高血圧が一般的な危険因子とされる。

Arora氏の1件目の研究では、2001~2008年に慢性腎臓病を発症した2万4,000人を超える患者を対象とした。患者の4人に1人が過去にPPIを用いた治療を受けており、PPIを使用した患者は早期死亡リスクがほぼ2倍であることがわかった。

2件目の研究は、オーストラリア、ロイヤル・ブリスベン・アンド・ウイメンズ病院のBenjamin Lazarus氏が率いたもので、腎機能の正常な成人1万人以上を1996年から2011年まで追跡。その結果、PPIを使用した群では慢性腎臓病を発症するリスクが50%高いことが判明した。胃酸を抑制する別クラスの薬剤であるH2ブロッカーを使用した場合は、リスクの上昇はみられなかったと研究グループは指摘している。

この知見は、米サンディエゴで開催された米国腎臓学会(ASN)年次集会で発表された。学会発表されたデータおよび結論は通常、査読を受けて医学誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。

Arora氏によると、短期的なPPI使用との関連が認められている急性間質性腎炎の発作を繰り返し起こすと、徐々に腎臓が損傷される可能性があるという。また、PPIが血液中のマグネシウム濃度を低下させることにより腎損傷を引き起こすとも考えられる。しかし、別の専門家は、PPIを使用する患者には肥満などの健康問題がある傾向がみられると指摘するほか、同じく慢性腎臓病との関連が認められている非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)の使用についても考慮する必要があると指摘している。

今回の研究ではNSAIDの使用については考慮していないが、他の健康問題については調整を行ったとArora氏は話す。「米国のデータによると、PPIの処方の90%は米国食品医薬品局(FDA)が認可する適応症とは無関係である。むやみにこの薬剤を用いることが、多くの患者にとって逆効果となる可能性がある」と同氏は述べている。(HealthDay News 2015年10月27日)

http://consumer.healthday.com/diseases-and-conditions-information-37/misc-kidney-problem-news-432/chronic-heartburn-drugs-tied-to-higher-risk-of-kidney-disease-704608.html
Copyright (c) 2015 HealthDay. All rights reserved.

(参考情報)
学会アブストラクト:https://www.asn-online.org/abstracts/
(Arora)TH-PO574 Proton Pump Inhibitors Are Associated with Increased Risk of Development of Chronic Kidney Disease (Lazarus)SA-OR005 Proton Pump Inhibitor Use Is Associated with Incident Chronic Kidney Disease


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