英国、アジアで猩紅熱が再流行

by KPKA posted Nov 17, 2015
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ほとんど過去の歴史となっていた子どもの病気である「猩紅熱」が、世界の一部で再び出現し、英国とアジアで大流行が報告されている――こんな研究結果が「Scientific Reports」オンライン版に11月2日掲載された。オーストラリア、クイーンズランド大学感染症センター化学・分子生物化学部教授のMark Walker氏らの研究。

Walker氏は、「オーストラリアではまだ流行していないが、過去5年間で香港では5,000症例超(10倍の増加)、中国では10万症例がみられた。英国の大流行では、昨年から1万2,000症例が報告されている」と話す。同氏らは、遺伝子シークエンシングを用いて、猩紅熱を引き起こす細菌の増加と抗生物質耐性の増大を調べた。

猩紅熱は、咽頭炎を引き起こす連鎖球菌への感染により生じ、主に10歳未満の小児において、赤い皮疹、咽頭痛、発熱、頭痛、吐き気などの症状を生じる。重篤な症例には抗生物質が使われるが、治療しないと、心臓に永続的な損傷を与えるリウマチ熱に至る可能性がある。

共著者の1人は、「今回の結果は深く憂慮される。この疾患の本質が変化し、呼吸器感染症で通常処方される広域抗生物質に対して耐性を獲得する可能性のある状況だ」と述べている。猩紅熱の再流行には多くの要因が関連する可能性があり、その特定にはさらなる研究が必要だという。(HealthDay News 2015年11月5日)

http://consumer.healthday.com/infectious-disease-information-21/antibiotics-news-30/is-scarlet-fever-making-a-comeback-704992.html
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