がんと関節炎の治療薬が禿頭症にも有用

by KPKA posted Nov 17, 2015
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関節リウマチ治療薬として承認されているトファシチニブと、血液がん治療薬として承認されているルキソリチニブが、発毛を促進する可能性もあることがわかった。米コロンビア大学(ニューヨーク)分子皮膚科学准教授のAngela Christiano氏らの動物研究で示唆された結果で、論文は「Science Advances」10月23日号に掲載。

動物研究でみられた有望な結果がヒトでも再現されるとは限らないが、自己免疫疾患の円形脱毛症に関するChristiano氏らの以前の研究では、これらのヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬がマウスとヒトのどちらでも、毛髪の再成長を促すことが示されている。

研究では、これらのJAK阻害薬をマウスの皮膚およびマウスに移植したヒト頭皮組織に対して局所使用したところ、毛髪の成長が促された。

副作用として、クリーム剤などで局所使用をすれば患者への曝露を制限できるものの、感染症やがんを引き起こす可能性がある。また、現状では月額3,000~9,000ドル(約36万5,000円~約109万円)の費用がかかると想定される。

Christiano氏は、「これらの薬剤は毛包を刺激し、毛髪を伸ばす傾向がある。JAK阻害薬はマウスの皮膚で新しい毛周期を誘発しただけでなく、ヒトの毛包の成長期を延長させた。毛包幹細胞の活性化に直接作用し、毛髪の再成長の開始を助けているのかもしれない」と述べ、ヒトの男性型または女性型脱毛症には毛髪が休止状態となるタイプがいくつもあるため、これは重要な結果だと示唆している。(HealthDay News 2015年10月23日)

http://consumer.healthday.com/cosmetic-information-8/hair-and-scalp-problems-news-341/two-drug-combo-helpful-in-fighting-hair-loss-in-mice-704493.html
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