果物と野菜を多く食べると死亡リスクが大幅に低下する可能性を示唆する研究結果が、「Journal of Epidemiology and Community Health」オンライン版に3月31日掲載された。英ロンドン大学(UCL)疫学・公衆衛生学部のOyinlola Oyebode氏らが報告した。
Oyebode氏らは2001年~2013年に英国の6万5,226人の食習慣を分析した。その結果、新鮮な果物と野菜を1日7皿以上食べる人は1日1皿未満の人に比べ、年齢を問わず死亡リスクが42%低かった。5~7皿では36%、3~5皿では29%、1~3皿では14%低かった。この結果は、7皿以上の果物と野菜により心疾患による死亡リスクが31%、がんによる死亡リスクが25%低下することを示唆しているという。
全体では、野菜のほうが果物よりも健康にもたらすベネフィットは大きく、野菜の摂取量が1日1皿増えると全死亡リスクが16%、サラダ一皿では13%、新鮮な果物一皿では4%低減した。フルーツジュースによる健康への有意な影響は認められなかった。缶詰または冷凍の果物は一皿あたり17%死亡リスクを高めるようだった。
Oyebode氏は、「野菜は果物よりも効果が大きいが、甘いものが好きならバナナなどの果物でもよい。缶詰は、砂糖が健康にもたらす悪影響がある」という。今回の研究は、生鮮食品の摂取と死亡リスク低下の関連性を見出したが、果物と野菜を多量に摂取することで死亡リスクを低減できることは証明していない。(HealthDay News 4月1日)
http://consumer.healthday.com/cancer-information-5/mis-cancer-news-102/piling-on-fruits-veggies-may-sharply-reduce-death-risk-686272.html
Copyright (c) 2014 HealthDay. All rights reserved.