患者の血圧は医師が測定したときのほうが看護師が測定したときより著しく高いことが、英エクセター大学医学部のChristopher Clark氏らの研究でわかった。研究論文は「British Journal of General Practice」4月1日号に掲載された。
白衣高血圧は、家庭で測るより診察室で測るほうが血圧が高くなる現象。患者は医師、看護師の前だと緊張することが原因と考えられている。Clark氏らは、受診時に医師と看護師が血圧を測定した1,000人以上のデータを分析したところ、医師による測定値は看護師によるそれよりも有意に高いことが初めて確認された。
Clark氏は、「医師は、日常診療や検診の一部としての血圧測定を続けるべきだが、血圧治療に関する臨床的な決定が測定結果によって影響を受ける場合は測定すべきでない。不要な投薬によって副作用が発生する可能性がある」という。
さらに、「一部の患者は自宅で血圧を測定し続けるよう指示され、不安を募らせる可能性がある。血圧の測定を医師以外の者が測定するだけで誤診が避けられる可能性がある。また、研究者は医師と看護師による治療を比較検討する際にこの影響をどの程度考慮するか慎重に考える必要がある」とも述べている。(HealthDay News 3月26日)
http://consumer.healthday.com/circulatory-system-information-7/blood-pressure-news-70/briefs-emb-3-25-7pmet-blood-pressure-doctors-bjgp-u-exeter-release-batch-1196-686108.html
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