これは、ヒト以外の動物種で記録されたこれまでで最長の記憶であり、仲間のホイッスルに対するイルカの長期記憶は、ヒトが他人の顔を記憶する能力よりもより長い可能性があることが示唆された。過去の研究によると、イルカはそれぞれ固有の鳴き声(シグネチャーホイッスル)を持ち、これが名前の役目を果たす。
今回の研究対象は、ブルックフィールド動物園(シカゴ近郊)やドルフィン・クエスト(バーミューダ)など6施設のバンドウイルカ53頭。これらの施設は繁殖目的で連携しており、何十年も施設間でイルカの交換を行い、どのイルカが一緒にいたかを記録していた。イルカに個々のシグネチャーホイッスルの録音を聞かせると、見ず知らずのイルカのホイッスルよりも、十数年前であっても自分が知っているイルカのホイッスルに対して強い反応を示した。
Bruck氏は、「これは、動物がヒトの社会的記憶と非常に近いレベルで認識することを示している。ただし、シグネチャーホイッスルがイルカの心にもたらすイメージは不明である。これは、飼育された群でのみ行うことができる研究だ」と述べている。(HealthDay News 8月7日)
http://consumer.healthday.com/health-technology-information-18/research-and-development-health-news-578/briefs-emb-8-6-19-15et-dolphins-social-memories-prslb-u-chicago-release-batch-866-678990.html
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