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超音波を利用することで、消化器系に迅速に薬剤を送達できる可能性があることが、新たな動物研究で示唆された。この新しい薬物送達(drug delivery)の方法は、クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患(IBD)を抱える患者に便益をもたらす可能性がある。ただし、ヒトを対象とする試験はまだ実施されていないという。

研究の上席著者の1人で米マサチューセッツ工科大学(MIT)教授のDaniel Blankschtein氏は、「さらに研究を重ねることにより、この技術が治療の向上や消化管に適用できる研究技術の拡大を可能にし、臨床面でも研究面でも極めて貴重なものとなる可能性がある」と述べるとともに、「(この研究は)生物学的製剤を含めた薬剤の消化管を通した能動的投与について初めて示すものである」と付け加えている。

この超音波による薬物送達強化の手法は、まずブタの消化管を用いて試験された。その結果、(巨大蛋白である)インスリン、さらに大腸炎の治療によく用いられる(比較的分子量の小さい)メサラミンのいずれも、吸収量が有意に向上した。

追跡試験では、マウスにメサラミンを投与した後に1秒間超音波処理を行う治療を2週間続けた結果、大腸炎の症状が軽減した。超音波を用いずに薬剤を投与した場合、改善は認められなかった。さらに、超音波を用いたインスリン送達によりブタの血糖値が降下することもわかった。

この知見は「Science Translational Medicine」に10月21日掲載された。動物を用いた研究はヒトでは成功しないことも多いが、現在、ヒトを対象とした試験に向けて動物研究がさらに進められている。

現行のIBD治療薬は浣腸剤として投与し、吸収されるまで1時間は結腸内に留まらせる必要があるが、下痢や失禁のある患者には難しい場合がある。超音波を用いることにより、薬剤の吸収を早める効果が期待できると研究グループは述べている。

本研究の上席著者の1人であるMITコッホ統合がん研究所のGiovanni Traverso氏は、「薬剤の投与方法を変えるのではなく、薬剤が組織に吸収されるのを促し、薬物送達に要する時間を変えようという試みだ」と説明している。この技術は、大腸がんや消化管感染症における治療薬の投与でも、新たな方法をもたらす可能性があると研究グループは述べている。(HealthDay News 2015年10月21日)

http://consumer.healthday.com/health-technology-information-18/imaging-device-health-news-401/ultrasound-technique-speeds-up-digestive-drug-delivery-study-704413.html
Copyright (c) 2015 HealthDay. All rights reserved.

論文Abstract:
http://stm.sciencemag.org/content/7/310/310ra168


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