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我が子を虫歯から守りたければ、その子の近くでタバコを吸ってはいけない。生後4カ月で受動喫煙に曝露した小児は、3歳までに虫歯になるリスクがおよそ2倍であることが、日本の研究で報告された。一方、母親の妊娠中の喫煙は虫歯の要因にはならないようだと、研究グループは付け加えている。

研究を率いた京都大学の薬剤疫学分野臨床研究管理学教授の川上浩司氏は、「受動喫煙は未だ解決されていない重大な公衆衛生問題の1つだ」と述べている。同氏によると、世界の小児の4割が受動喫煙に曝露しているという。「われわれの研究では、半数を超える小児に喫煙する家族がおり、その多くは父親だった」と同氏は説明している。

今回の研究は因果関係を明らかにするものではないが、受動喫煙を減らす取り組みの強化を支持する知見であることは間違いない。「例えば、受動喫煙や親の喫煙による虫歯リスクを歯科医が認識するようになれば、受動喫煙の害に関する教育の強化につながると考えられる」と川上氏は話す。この報告は「BMJ」に10月21日掲載された。

米ボストン大学臨床准教授で米国歯科医師会(ADA)の広報担当でもあるJonathan Shenkin氏によると、受動喫煙と虫歯リスクの関連を示すエビデンスはこの10年で増えてきているという。「米国でも受動喫煙は依然問題となっており、さらに研究が必要だと示唆される」と同氏は述べている。

今回の研究では、2004~2010年に生まれた小児約7万7,000人のデータを収集。小児は出生時、4、9、18カ月および3歳時に健診を受けており、さらに母親へのアンケートで、家庭の喫煙状況、小児の受動喫煙曝露、食習慣および歯のケアについて回答してもらった。

その結果、約55%の小児は家族に喫煙者がおり、7%の小児はタバコの煙に直接曝露していた。全体で約1万3,000例の虫歯が認められた。家族に喫煙者がいる小児の3歳時の虫歯リスクは、家族に喫煙者がいない小児と比較して、タバコの煙に直接曝露している場合2.14倍となり、タバコの煙に直接曝露していない場合でも1.46倍となることが明らかになった。

米ニクラウス小児病院(マイアミ)、小児歯科センターのRosie Roldan氏は、タバコの煙が唾液などに生化学的な変化を生じさせる可能性があると指摘し、「受動喫煙は小児の心疾患や呼吸障害のリスクを高めるだけでなく、虫歯リスクをもたらす可能性もある」と付け加えている。(HealthDay News 2015年10月21日)

http://consumer.healthday.com/kids-health-information-23/cavities-and-dental-news-118/secondhand-smoke-in-infancy-may-harm-kids-teeth-704482.html
Copyright (c) 2015 HealthDay. All rights reserved.

論文Abstract:
http://www.bmj.com/content/351/bmj.h5397


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