光でコントロールできる糖尿病薬の研究が進む

by KPKA posted Oct 22, 2015
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Hodson氏は、現在の糖尿病治療は精密科学とは程遠いものだと説明する。たとえば、膵臓からのインスリン放出を誘発するようデザインされた薬剤が、インスリンの過剰放出を引き起こして血糖値を下げすぎたり、心臓や脳などの器官への副作用をもたらしたりすることもあるという。

今回の新たな研究では、スルホニル尿素薬と呼ばれる既存の糖尿病薬を改変することにより、青色光に曝露すると形が変化し、曝露していないときは不活性となるようにした。薬剤を活性化させるために必要な光量はわずかで、青色LEDを皮膚につければ十分だと考えられる。

「これまでのところ、実験室ではヒトの膵臓細胞に対して望ましい効果を発揮する分子を作ることに成功している。ただし、最終的な目標である患者が利用できる段階までには、長い道のりが必要だ」とHodson氏は強調している。 

外部の専門家の1人であるDiabetes UKのRichard Elliott氏は、「スルホニル尿素薬は多くの2型糖尿病患者の治療に有用だが、他の薬剤と同じように副作用がある。光作動性の薬剤に関する研究は未だ初期段階だが、魅力的な分野であり、今後の研究によってさらに安全で綿密なコントールの可能な治療を実現できる可能性がある」と述べている。(HealthDay News 10月14日) 


http://consumer.healthday.com/diabetes-information-10/misc-diabetes-news-181/early-study-points-to-diabetes-drug-controlled-by-light-692688.html
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