失業への不安で喘息の発症リスクが高まる可能性があることが、ドイツ、デュッセルドルフ大学のAdrian Loerbroks氏らの研究でわかった。
研究論文は、「Journal of Epidemiology & Community Health」9月22日に掲載された。
今回の研究は、ドイツの被雇用者の成人7,000人超を対象としたもの。2009~2011年、欧州の不況時に、被験者は呼吸器疾患に関する質問、2年以内に失業すると思うかという質問に答えた。研究期間中、被験者のうち100人が新規に喘息と診断された。被験者の半数は女性だった。
仕事関連のストレスが25%増えるごとに、喘息リスクは24%高まった。失業する可能性が高いと考えている被験者では喘息リスクが60%上昇した。2年以内に失業する可能性が高いと考えている被験者は、失業の可能性が低い、またはないと考えている被験者に比べて若く、低学歴、非婚、月収が低い傾向がみられた。失業を恐れる被験者は正社員である可能性も低く、うつ病である可能性も高かった。
今回の研究結果は仕事関連のストレスが喘息を引き起こすことを証明したものではないが、ストレスが成人の喘息発症の危険因子になりうることを示唆するという点では他の研究結果と一致している。
Loerbroks氏らは、「この結果から、英国の近年の経済危機において呼吸器症状の有病率が高いことも説明できる可能性がある」としている。(HealthDay News 9月23日)
http://consumer.healthday.com/respiratory-and-allergy-information-2/asthma-news-47/job-worries-may-increase-risk-for-asthma-study-says-691922.html
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2015.10.22 18:15
失業の不安で喘息リスク上昇
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失業の不安で喘息リスク上昇
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