33歳以降に自然妊娠で出産した女性は30歳前に出産を終えた女性よりも長生きする傾向があることが、「Menopause」オンライン版に6月23日掲載された米ボストン大学医学部のThomas Perls氏らの研究でわかった。
これは、高齢での出産を可能にする遺伝的変異が長寿にも関連していることが理由と考えられる。Perls氏によれば、この変異がある女性は長期にわたり妊娠・出産が可能であり、その遺伝子を次世代に伝える可能性が高い。老化速度を遅らせて長生きできるように、女性がDNAを進化させている可能性が示唆される。
Perls氏らは、長寿の家族がいる551家庭の遺伝子を調査した長寿家系研究(LLFS)のデータを用いて、女性462人が末子を産んだ年齢と、死亡時の状態を追跡した。その結果、因果関係は証明できなかったものの、33歳以降に末子を産んだ女性は30歳未満で出産を終えた女性よりも、95歳以降まで長生きする可能性が2倍高かった。
「もちろん、長生きするために出産を遅らせるべきだという意味ではない。末子を生んだ年齢が老化速度の指標となる可能性があるということだ。高齢で自然出産をする能力は、生殖器官の老化が遅いことを示しており、体の他の部分も同様であると考えられる可能性が高い」とPerls氏は述べている。(HealthDay News 6月25日)
http://consumer.healthday.com/pregnancy-information-29/pregnancy-news-543/natural-conception-in-later-life-tied-to-longer-life-for-women-689152.html
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