減量する方法として果物や野菜を多く摂るよう勧められることが多いが、これは余分な体重を落とすのには役立たない可能性があるという研究論文が、「American Journal of Clinical Nutrition」6月25日に掲載された。
米アラバマ大学バーミングハム校公衆衛生学部のKathryn Kaiser氏らは、1200人を対象に、果物と野菜の摂取量増加が減量に及ぼす影響を検討した7件以上の研究データをレビューした。その結果、レビューしたすべての研究で、減量にほとんど影響しないことが示された。ただし、果物の摂取量を増やすことで体重増加リスクが高まることはなかった。
Kaiser氏によると、食事に果物や野菜を加えるだけで体重の変化を引き起こす可能性は低いため、これらの摂取量を増やすだけでは必ずしも効果的な減量法とならないと考えられる。ただし、摂取量を増やしても体重は増加せず、食事で摂るビタミンや線維が増えるという点では良いことだと思われるという。
さらに、Kaiser氏は「果物と野菜は健康に多くの恩恵をもたらすが、これらによって痩せることは期待できない。減量には、全体的に健康的な食事を摂りながらエネルギーを削減することが役立つ。つまり、減量するには、カロリー摂取量を減らさなくてはならない」と述べている。(HealthDay News 6月25日)
http://consumer.healthday.com/vitamins-and-nutrition-information-27/food-and-nutrition-news-316/fruits-veggies-not-a-magic-bullet-for-weight-loss-study-finds-689138.html
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