飼い犬との絆が自閉症児の心の支えになる可能性があるという報告が、「Journal of Pediatric Nursing」3月号に掲載された。米ミズーリ大学「人と動物の関係」研究センターのGretchen Carlisle氏らの研究。
Carlisle氏らは、自閉症児を持つ親70人にインタビューを行った。その結果、3分の2が犬を飼っており、その94%は子どもが犬と絆を築いていると報告した。犬を飼うことは、仲間ができ、ストレスが緩和され、自閉症児が責任を学ぶ機会になるといった利点がある。
Carlisle氏は、「自閉症スペクトラム障害の子どもは他者との関わりに問題があることが多く、友人を作ることが難しい場合がある。自閉症児は特に、犬との関わりから恩恵を得る可能性がある。犬は偏見のない無償の愛情と仲間意識を子どもにもたらす」という。
「犬は、社会的潤滑油として自閉症児を支える可能性がある。たとえば、自閉症児がほかの子どもを招いて犬と遊べば、犬が橋渡しとなってほかの子どもと意思疎通ができる。ただし、犬を選ぶ際に子どもの性格を考え、確実に相性が良い犬を選ぶことが重要だ。また、犬を選ぶときは子どもを関わらせるべきである。多くの自閉症児は自分が犬に求める資質がわかっている」ともCarlisle氏は述べている。(HealthDay News 4月15日)
http://consumer.healthday.com/general-health-information-16/pets-and-health-news-531/family-dog-could-be-a-boon-for-kids-with-autism-686849.html
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