一人暮らしの男性は、メラノーマで死亡するリスクが高い可能性があることが、スウェーデン、カロリンスカ研究所のHanna Eriksson氏らの研究で示唆された。研究論文は、「Journal of Clinical Oncology」オンライン版に3月31日掲載された。
1990年~2007年にメラノーマと診断されたスウェーデンの2万7,235人を対象に、それが原因で死亡するリスクを評価したところ、どの年齢でも独身男性は他の患者に比べ死亡する可能性が高かった。診断時にメラノーマがより進行している傾向があったことがその一因だという。また、一人暮らしの女性でも、診断時により進行したメラノーマが認められることが多かったが、全体として独身であることは女性のメラノーマ生存率に影響しなかった。
今回の研究結果は、独身男性と高齢女性をメラノーマの早期検出の対象とする必要があることを示しているという。「これらの患者では別の疾患での受診または健康診断時に皮膚検査を行う必要がある」とEriksson氏は述べている。
メラノーマは、がん細胞が他の部位に広がる前に腫瘍を切除すれば治癒する可能性があり、診断時に進行メラノーマだった患者の生存率は早期に診断された患者に比べてはるかに低い。(HealthDay News 4月4日)
http://consumer.healthday.com/men-s-health-information-24/men-s-problems-health-news-469/briefs-emb-4-1-men-skin-cancer-death-jco-karolinska-release-batch-1112-686421.html
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