米国の多くの地域に厳しい寒さと降雪をもたらしたジェット気流のパターンが標準的な冬の気候になる可能性が、米ユタ大学地質学・地球物理学准教授のGabe Bowen氏らの研究で示され、研究論文が「Nature Communications」オンライン版に4月16日掲載された。
Bowen氏は、「この傾向が続けば、この冬、カリフォルニアやアラスカでは暖かく、東部では冷たい北極気団が入り込んだように、北米にさらに厳しい冬の天候をもたらす一因となりうる」という。
Bowen氏によれば、蛇行した冬のジェット気流は、西部の異常な暖冬とその一部での旱魃、東部や南東部の異常な寒さをもたらすことを意味する。そのよい例が、この前のシーズンにみられた極端な冬の天候で、そのパターンにほぼ一致しているという。
「北米の正常な波状のジェット気流のパターンは約4,000年前に確立された。気候変動によりこのパターンが強まって、冬の天候がより厳しいものになり、しかもそれが頻繁になる可能性がある」と、Bowen氏らは述べている。(HealthDay News 4月16日)
http://consumer.healthday.com/public-health-information-30/weather-health-news-789/will-winter-2014-become-the-norm-686807.html
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