妊娠中または授乳中の女性は水銀レベルが低いものであれば1週間あたりの魚の摂取量を増やすべきとの勧告が、米国食品医薬品局(FDA)と米国環境保護庁(EPA)から発表された。
女性は低水銀の魚を週に約220~335g(2~3人前)摂取することが推奨され、幼児や妊娠の可能性がある女性も、同程度の量の魚を摂取するよう努力すべきであるという。FDAが妊婦1,000人超について魚介類の摂取状況を分析したところ、21%が前月に魚を摂取しておらず、摂取していても50%は週に約60g以下、75%は週に約110g以下だった。
FDAによれば、魚介類は高品質の蛋白質などを含み、飽和脂肪酸が少なく、オメガ3脂肪酸を含む。さまざまな魚介類を含むバランスのとれた食事により心臓の健康や、子どもの適切な成長と発達が促されるという。胎児や幼児の神経系の発達に有害であるとされる水銀のリスクは、魚介類の摂取量に左右される。
FDAとCDCでは、妊婦および授乳中の女性に対して、水銀レベルの高いサメ、メカジキ、オオサワラ、メキシコ湾産アマダイを避け、ビンナガマグロは週に約170gに抑えるよう注意を促している。一方、小エビ、タラ、サケ、ライトツナ缶などは水銀レベルが低いので勧められるという。(HealthDay News 6月10日)
http://consumer.healthday.com/vitamins-and-nutrition-information-27/nutrition-score-high-502/pregnant-or-breast-feeding-women-urged-to-eat-more-fish-688700.html
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